戦後、「日本食はタンパク質が少ない」といわれ、タンパク質の多い肉食が良く食べられようになり、
食の欧米化に伴いフライパンでの調理法が主となり油の使用量が増えました。
また、デザート・サラダ類も乳製品(バター・マーガリン)・マヨネーズなど油脂類の摂取量を多くさせ、
「脂質・糖質」の多い食生活へと変化しました。
我々は長い間、米や雑穀・イモ類を主食に、野菜・海藻・魚介類という食生活を続けてきました。
日本の気候は稲作に向き、野菜も良く育ち、海に囲まれ魚介類も豊富であったため、
ご飯(米や雑穀)を主食・副食に季節の野菜・豆類・海藻・魚介類という食生活ができあがりました。
かつて、「日本の伝統食」といわれる食事を食していたの時代には、
肥満や生活習慣病などで悩む人は、ほとんどいませんでした。
『土産土法』という言葉があります。
「その土地で採れたものを、その土地に伝わる調理法で料理するのが一番理にかなっている」という考えです。
『食生活・食習慣』を考える上でのヒントが、ここにあるように思います。
最近では以下のような、食事の新しい提案が出されています。
「食事の新しい提案」
◆食事全体を「10」と考え半分の「5」を主食・残りの「5」を副食と考えます。
◇主食
「5」・・・ご飯(未精製の穀類 ; 玄米・胚芽米・雑穀など)
◇副食の配分を「1・1・3」とします。
「1」・・・動物性食品
「1」・・・豆類・種子類
「3」・・・野菜・海藻・イモ類
「注意点」
◆ご飯をきっちり食べる(未精製のご飯・玄米・分つき米)
◆発酵食品を常に食べる(みそ汁・漬け物・納豆)
◆旬のものを食べる(季節の野菜を中心に)
◆地場のものを食べる (できるだけ、自分の住んでいる土地で採れたもの)
◆動物性食品は魚介類を中心に
◆センイ質(食物繊維)が充分に含まれているものを
ご飯・みそ汁・漬け物など、日本のすばらしい伝統食に、『きれいで・サラサラした血液づくり』の原点があります。
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