体脂肪とは
体脂肪とは、体の中に蓄えられた脂肪のことです。
通常、栄養分を体の中に貯蔵するために、食べ物として摂り入れた炭水化物をブドウ糖に分解し、
それを「グリコーゲン」という形にして肝臓や筋肉に蓄え、必要に応じてそれを使っていますが、
そこに蓄えておけるのは、せいぜい半日分か一日分のエネルギーでしかありません。
そこで、いざというときのエネルギー源として、余ったエネルギーを脂肪に変えてとっておく方法としてできたのが体脂肪です。
また、体脂肪は暑さや寒さから体を守ってもくれます。
体脂肪が少なすぎると、体温を平熱に保つことができなくなります。
つまり、外の温度を遮断して大切な臓器の温度を一定に保つ断熱材の役割をするのです。
その他、体脂肪の大切な役割にホルモンの分泌があります。
食欲を調節する「レプチン」というホルモンや、「インスリン」の作用を調整するホルモンを分泌します。
体脂肪は単にエネルギーの貯蔵庫というだけでなく、栄養摂取量の調節や代謝の調節をする重要な場所でもあるのです。
しかし、体に余分な脂肪が蓄えられて肥満になると、様々な病気(生活習慣病)を引き起こすことになり、
体脂肪は悪者ように言われますが、女性の場合17%以下になると、月経機能が維持されなくなる危険性があります。
これには注意が必要です。
体脂肪率とは
体脂肪率とは、体の中で体脂肪が占める割合をいいます。
体脂肪率の計測方法はいろいろありますが、手で握ったり、裸足で乗ったりする体重計とセットになった物が一般的で、
人によっては、下半身と上半身の体脂肪率が違ったりするので、足と手の両方から体脂肪率を測定できる器械の方が、
より正確な値が期待できると言えます。
しかし、この体脂肪率は、体内の水分量や分布のしかたによって、大きく影響を受けるため、
体重は減っているのに、体脂肪率が増えていることもあります。
計測するときの、時間帯や体調・体重計のメーカーなどによっても、ずいぶんと値が違うので、
あくまで目安と考えた方が良いようです。
そうは言っても、日々変化するカラダのデータは、ダイエットには重要です。
朝起きてすぐに計る体脂肪率の信頼性が高いと言われますが、
朝・昼・晩の3回計って、その平均をその日の体脂肪率として記録するなど工夫している方もいるようです。
値段も機能も様々な物があります。
ぜひ、毎日計って自分の体脂肪率を把握したいものです。
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